コラムCOLUMN

2024.06.01 組版のミスを防ぐ、InDesignプラグイン

当社では自社の開発部門で、業務負担の軽減や効率化に繋がるシステムの開発やオリジナルオンデマンドブックの販売など、お客様のさまざまなニーズにデジタル技術でお応えしています。
今回ご紹介する、InDesign向けのプラグイン商品「訂正バー」も、そうした取り組みの一つです。

自社業務での困りごとから生まれたプラグイン

当社では「Adobe InDesign」を使って印刷用のデータを作成していますが、以前は組版作業におけるミス防止と作業時間の短縮が大きな課題でした。DTPオペレーターがパソコンで組版作業を行う際、どうしてもミスタッチや修正漏れが発生する可能性があります。これを防ぐためには、入念なチェックが必要で、確認作業に多くの時間を割かなければなりませんでした。
そこで、デジタル技術を活用して改善できないかと考え、「訂正バー」というInDesign用のプラグインを開発しました。
この「訂正バー」プラグインを使うと、DTPオペレーターが修正した箇所にバーが表示され、どこを直したのかがひと目で分かります。社内で導入した結果、組版ミスが大幅に減少し、校正する箇所を絞って確認できるため、校正作業の時間も大幅に短縮されました。
自社での成功を踏まえ、この便利なツールを他社でも活用してもらいたいと考え、商品化しました。

「訂正バー」の導入で組版時のミスが激減

実際にこのプラグインがどんな場面で役立つのかを見ていきましょう。
InDesign上で修正を行う際、テキストを誤って削除してしまったり、逆に不要なテキストを入れてしまったりすることがよくあります。しかし、「訂正バー」を導入すると、修正した行の先頭にマーカーが表示され、さらに修正箇所の文字列が「ハイライト」や「囲み罫」で目立つようになるため、修正箇所が一目でわかります。これにより、組版時のミスを大幅に減らすことができます。
さらに、訂正バーが付いた状態で印刷やPDF出力が可能なので、出力した後でも修正箇所を簡単に確認することができ、非常に便利です。


15日間無料のお試し版

印刷メディアビジネスの総合イベント「page」に出展し、このプラグイン商品をご紹介したところ、多くの組版・印刷会社様に興味を持っていただきました。商品をリリースしてから5年以上経ちますが、バージョンを更新するたびに多くの方にご購入いただき、満足してご利用いただいています。
このプラグインは、mac版とWindows版があり、当社が運営するインターネットショップ「ほうれいデジタルストア」で販売しています。15日間無料で利用できるお試し版もご用意しておりますので、操作性を確認してからご購入いただけます。
DTPオペレーターの「あればいいな」を実現したInDesign向けのプラグイン商品「訂正バー」。組版時のミス削減や作業時間短縮に役立つこのツールをぜひご活用ください。

「訂正バー」の詳細はこちら>

2024.05.31本作りの楽しさ伝える、職場体験・インターンシップの取り組み
コラム一覧へ