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2022.08.01 復刻本とは?
商業印刷

日々、たくさんの書籍が生み出されている一方で、時が経ち、失われていく書籍があります。その中には、歴史的に貴重なものや思い入れのあるもの、後世に残すべきものがあります。今回は、デジタル技術によってよみがえる「復刻本」についてご紹介します。

復刻本

どうやって作る?

現存する書籍を断裁し、1ページずつスキャニングして版(イメージデータ)を製作します。

どこまで復元できる?

当社では、高解像スキャナ(最大2,400dpi)を用いて原本イメージを取り込み、文字に関しては、原本と同じ状態まで復元することができます。
写真やイラストなども高度な画像処理により、原本に近い状態まで復元することが可能です。汚れや用紙の傷みについても、画像処理で除去することができます。
カバーや帯、本文などの書籍の仕様については、原本と同じ用紙、またはそれに近いものを使用することで、現存する書籍に限りなく近づけることができます。

復刻にかかる費用

製作にかかる費用は、お客様の要望によって大きく変わります。
製本仕様や用紙も含めて、現存する書籍に限りなく近い復刻をご希望の場合は、その分費用がかかります。原本で使用している全ての用紙の調査・手配、また、写真やイラストなどの補正・確認に多くの作業が必要となるためです。
原本の再現精度よりも内容の復元を優先する場合は、費用を抑えて製作することが可能です。オンデマンド機での作業が可能となり、少部数での印刷にも対応できます。

書籍の復刻をお考えの方に

市販の出版物の復刻だけでなく、社史・歴史書・自費出版物などの復刻にも力を入れて取り組んでいます。当社の強みである一貫生産体制を活かし、短期間で精度の高い復刻本をご提供します。
書籍の復刻をお考えの方は、原本をご用意の上、お問い合わせください。

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