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2022.06.02 意外と知らない「組版」と「編集」の話
商業印刷

印刷工程において欠かせない「組版」と「編集」。
あまり知られていないかもしれませんが、どちらも印刷物を読みやすくするための大事な作業なのです。
これらを分かりやすく解説します。

組版(くみはん)について

組版とは、文字組みやデザイン、写真や図版などをページに配置する工程のことです。
言葉の由来は、活版印刷において、活字を組み合わせて印刷の元となる版を作ることにあります。
書体の選定やレイアウトの調整など、印刷物を読みやすくするために必要な工程で、この作業によって印象も大きく変わります。
例えば、文字や行の間隔の調整。間隔が詰まりすぎると読みにくく、開きすぎると間延びした印象になります。最適なレイアウトを行う作業が組版です。

編集
組版

編集について

組版がレイアウトでの読みやすさを目的とした工程であるのに対して、編集は情報を整理して読みやすくするための工程と言えます。
読み手に文章の意図が伝わるように、適切な言葉遣いを選んだり、情報を取捨選択したりする作業です。
例えば、文中に表現の重複や表記にばらつきがあると、読んだときの印象は良くありません。正確でより伝わる内容にするためには、読み手を意識した編集が求められます。

プロの技

プロの手による組版や編集などの工程を経て、印刷物が出来上がります。
今日では、印刷物だけでなく、電子書籍などのデジタルコンテンツにおいても重要な作業です。
当社は、100年以上に渡り印刷における技術とノウハウを積み上げてきました。一般書籍や写真集などの出版印刷物から、チラシやパンフレットなどの商業印刷物。また、デジタルコンテンツまで、あらゆる組版に対応しています。

自社のシステム開発部門による支援ツールを導入し、編集や組版、製造工程管理の効率化にも取り組んでいます。印刷、編集の工程管理を円滑に行うだけでなく、人為的なミスを防ぎ、高品質なもの作りを実現しています。

また、グループ会社の法令ニューコムには、80名以上のスタッフが在籍し、組版、編集、構成を専門に扱っています。

組版、編集のことは、幅広い技術力を持つ当社にお任せください。

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