現在印刷業界は、情報技術の進展とそれに伴う情報メディアの多様化を背景に、大きな業態変革の只中にあります。その中にあって、真にお客様のご要望にお応えするために、私たちは「品質」に対する方針と生産工程全体の管理体制を改めて明確にし、製品品質を確実に保証していくと共に、自らが持つ情報加工技術の「質」についてもさらに高めていく努力を形にしています。

大日本法令印刷グループ 品質方針

 私たち大日本法令印刷グループは、文化の発展に貢献するという創業以来の精神を旨に、情報産業の一翼を担う企業としての自覚をもって日々の仕事を遂行し、お客様や市場が満足される製品や技術を安定継続して提供します。

  1. 営業品質
    1.  お客様や市場のニーズにそった提案営業を積極的に進め、お客様に信頼いただける営業活動を推進します。
  2. 生産品質
    1.  お客様や市場に評価いただける安定した製品づくりのため、生産ラインの整備や生産技術の高度化に積極的に取り組みます。
  3. 開発品質
    1.  お客様に有意なソリューションをご提供するため、変革する情報技術に対応したシステム開発に取り組みます。
  4. 管理品質
    1.  法令遵守に徹した企業活動を進めるとともに、より高い営業品質・生産品質・開発品質の実現に向けた支援活動を推進します。

平成26年4月1日      
代表取締役社長  山上 哲生

品質マネジメントシステムISO9001:2015

 当社は、2006年1月に、品質マネジメントシステムを構築し、認証を取得しました。
私たちの認証取得は、グループ全社全部門でのシステム構築が特徴であり、印刷・造本工程全体の生産技術ばかりではなく、データベースなどの情報加工やシステム開発を含めた情報技術の分野も含んでいることが大きなポイントであると考えています。

 製品の完成までに数多くの生産工程を要し、情報技術の分野へと領域が拡大し続ける印刷業界にあって、「最善の技術と方法で、お客様にとって最良な製品を、安定して提供する」ことを目指した今回のシステム構築は、今後永きにわたる当社の技術基盤となるものと位置付けています。

登録詳細

適用規格 JISQ9001:2015/ISO9001:2015
登録番号 Q2104
登録日 2006年1月12日
審査機関 エイエスアール株式会社
適用製品
  1. 加除式法規書、法律書、一般書籍(文庫・新書・単行本・全集)、辞書、辞典、検定教科書、中央・地方諸官庁及び法人印刷物の企画・設計及び製作
  2. 電子書籍、CD-ROM、データベース及びホームページ用コンテンツの制作
  3. 組版に関連するソフトウェアの受託開発
適用組織 大日本法令印刷株式会社 長野本社
大日本法令印刷株式会社 東京支社
株式会社 法令ニューコム
株式会社 法令ブックバインディング

品質を監視し続ける検査システム

デジタル検版システム

 プリプレス部門においては、組版データとプレート出力された版の内容が完全に一致していることを確実にするために、デジタル検版システム(TIFFa2)を導入しています。

 組版データからプレート出力する際に、組版データを製版用のデータ形式に変換する作業が必要となりますが、この変換作業において文字化け・文字ズレ等が発生する可能性が無いとはいえません。プレート出力時の文字化け・文字ズレは、後工程での発見が非常に困難であるため、見過ごす事のできない大きな課題となります。

 そこで当社では、汎用組版ソフトのデータについて、プレート出力前にデジタル検版システムによる検査を実施し、出力トラブルを100%防止する体制を構築しています。
変換前と変換後のデータが完全に一致していることを確認するために、変換作業前の正しい校正紙をスキャニングして作成した画像データと、変換後のTIFFデータをデジタル検版システム上で比較させることで、出力されるプレートの内容がゲラと完全に一致していることを確認しています。

折れ込み検知センサー

 印刷部門では、全ての印刷機に紙積み・給紙・反転時に発生する用紙の折れ込み・シワを検知するセンサーを設置しています。特に、紙が薄くなればなるほど折れ込みやシワが発生し易くなるため、薄紙作業には絶大な効果を発揮しています。

 また、オペレーターが自らの眼で品質を検査する際には刷本検品システムを使用し、余計な肉体的負荷をかけることなく、綿密に刷本をチェックすることが可能です。

刷本検品システム

丁合カメラ・ウエイトチェッカー

 製本工程は本造りの最終工程であり、絶対に不良を出すわけにはいかない工程といえます。
 そこで製本部門では、製造ラインの中でも特に高速で回転している丁合機にCCDカメラを設置し、印刷物の文字や絵柄を瞬間的に読み取ることで、乱丁・落丁を防止しています。

 また、丁合後にはウエイトチェッカーを設置し、文字通り一冊の本の重さをグラム単位で測定することにより、重丁・落丁を確実にシャットアウトしています。

乱丁・落丁防止システム

ウエイトチェッカー

精度の追求

 文字情報はたとえ一字一句の誤りでも、大きな文脈の違いを生じさせてしまう可能性があります。とりわけ法規情報分野においては、情報の誤りは許容されるものではなく、正確無比であることが全ての大前提といっても過言ではないでしょう。

 創業以来、そのような法規情報分野での実績を積み重ねてきた当社は、印刷情報の正確さを「精度」という言葉で表現し、独自の考え方に基づいて、社内全工程で高い水準を維持するべく努力を重ねています。

正確な入力からの高精度組版

入力精度

 法規書・教科書・単行本など、専門書の製作におけるスムーズな作業進行のためには、初期入力の正確さが大切なポイントとなります。

 当社は入力の専任スタッフを配し、難易度の高い入力にも対応する一方、在宅ワーカーとの広範なネットワークを構築し、急な作業量の変化にも柔軟な対応ができる体制を整えています。入力本数や誤植率は厳密に数値管理され、スタッフにフィードバックされるシステムが構築されており、スピードと正確さを両立させることによって、後工程の精度向上を支援しています。

組版精度

 自社開発組版システム「PAGEFACTORY」を擁する組版部門は、製作物の内容や組版レイアウト、図表・脚注・数式等の量に応じて難易度が設定され、細かく分析されたオペレーターの技能に応じて適切に作業を振り分け、高いレベルで安定した組版作業が進行する体制を整えています。また検査工程で発見された課題は細かく分析・フィードバックされ、改善活動を通じて精度の向上を実現しています。

 システム面では開発専門スタッフを配備し、お客様独自の組版ルールや、文字組み・索引等に関するご要望にも、迅速かつ柔軟にシステムを変更して対応することが可能です。

独立した校正部門の完備

 印刷物の製作工程は情報技術の進展と共に様々な発展を続けてきましたが、文字校正については、人が直接行なわなければならない特別な工程の一つといえます。

 当社は業界でも少数といえる、校正作業を専門とする部門を完備しており、長年にわたって高い校正技術を蓄積してきました。熟練した校正スタッフは、各工程で発生する校正作業に柔軟に対応し、常に正確な文字情報をお客様に提供するため、高い誤植発見率でグループ全体の品質を支えています。

 現在も定期的な改善・研修を重ね、技術レベルの向上に取り組んでいますが、豊富な経験をもつスタッフを中心とした校正作業は、法規情報分野から一般書籍・記念誌等まで種類を問わない対応が可能です。

正確に表現するカラーマネジメント

 プリプレスからプレスに至る生産工程においては、情報技術の進展に伴ってトータルなカラーマネジメントシステムの構築が進み、プリプレスのデータが確実にプレスへと伝達される時代となりました。

 しかしながら印刷機をはじめとした設備の一台一台や、各種の印刷用紙は固有の特性を持っているため、プルーフ・刷版・プレスで全く同じ色再現を実現するためには、それぞれの特性を把握したうえで、各プロセスに反映させ、適切な調整がなされていく事が必要となっています。

 当社ではハイデルベルグ社製プリネクトイメージコントロールを活用し、印刷機や印刷用紙の特性を厳密に測定した上で、独自に標準化したプロファイルを作成し、最適なカラーソリューションが実現できる体制を整えています。ジャパンカラー準拠のカラーマネジメントを標準としつつも、お客様のご要望に合わせて柔軟なソリューションを行なっていく事が可能です。

 またイメージコントロールは印刷物の色再現を確実にモニターし制御するため、安定した品質で”正確”なプレスを維持しています。