当社における本づくりの工程と製作上のポイントをご紹介します
企画・提案(営業)
印刷物製作に関わる仕様・価格・納期等についてのご提案・お打合せを行ないます。また、印刷物と併せて、CD-ROM・電子書籍といったデジタルコンテンツ制作についてもご提案いたします。
組版(編集・入力・組版・校正)
お預かりした原稿を基に、各種組版システムを使用し、文字・図版等のレイアウト作業を行ないます。 → 詳細
製版(デジタル製版・アナログ刷版)
組版したデータを面付し、出力機で印刷用のプレートを作成します。主にフルデジタルのCTP(Computer To Plate)システムで出力しますが、従来からのアナログ刷版(フイルム)にも対応しています。 → 詳細
印刷
プレートを印刷機にセットし、印刷用紙に印刷します。色数により実際に印刷する機種が決定します。 → 詳細
製本(折り・丁合・仕上げ)
印刷用紙を折りたたみ、それを丁合機で順番通りに重ね合わせて本にします。製本様式(並製・上製・加除式等)により、仕上げ工程が変わります。 → 詳細
イラストや図版などに線幅0.01ミリ以下の罫線を使用した場合、通常のオフセット印刷ではそれらの画線部は印刷されません。
ドロー系ソフト(Adobe Illustratorなど)を使用してイラストや図版を作成した際、一般的なインクジェット・レーザープリンターでは、線幅0.01ミリ以下の罫線は最小ピクセル(600dpiで約0.04ミリ)で出力されます。従って、プリンターで出力できた罫線が、必ずしも印刷で再現できるとは限りません。
印刷会社が交付されたデータをそのまま使用し、罫線が再現されないまま印刷されてしまうケースがあります。ドロー系ソフトで罫線を使用する際には、0.1ミリ以上の罫線の使用をおすすめします。
カラーカンプとデータを印刷会社に渡したけれども、実際に印刷してみるとカラーカンプと色が一致しない場合があります。これは、プリンターの出力解像度と印刷機の印刷画像が一致していないことが考えられます。
カラーカンプの配色がCMYK印刷の再現領域を超えている場合、印刷で完全に一致させることはできないため、できるだけ近い色を作成することとなります。より早く、より正確に印刷するためには、川上(デザイナー・製作会社)~川下(印刷会社)までのカラーマネジメントが不可欠となります。
データ入稿が頻繁に行われている現在、データを作成する時点から印刷時の色を意識した作業が求められています。
函・ケース入りの書籍を製作する場合、束見本はできる限り本番作業と同じロット番号の用紙で作成することをおすすめします。
用紙は抄造時期が異なると、厚みに若干の差異が生じます。たとえJIS規格で認められた許容範囲の誤差であっても、2,000ページを超えるようなボリュームのある書籍では、数ミリの誤差が発生することも珍しくありません。
函・ケースを正確に製作する際には、束見本を作成する際に用紙のロット番号にも注意することが重要です。
Q:
なぜCMYKの4色でカラーを表現できるのですか?
A:
色の三原色(CMY)と光の三原色(RGB)では、表現可能な色の範囲が異なります。またカラー印刷では、色の濃淡をインキの濃淡ではなく網点の大小で表現しているため、人間の眼で見える色の範囲の中で、テレビやパソコンの画面で表現できる色よりも範囲が狭くなります。そのため、色の三原色(CMY)を使って印刷する場合には、表現できない色があります。 現在では、金・銀・パールといった特殊インキを加えることで補ったり、7色印刷で表現できる範囲を増やしたりする方法もあります。
デジタルカメラで撮影した写真を入稿したら、「解像度が不足していて綺麗に印刷できません」と言われました。どの程度の大きさなら使えるのでしょうか?
デジタルカメラの画像データを開くと、縦と横の画素(ピクセル)数が表示されますが、その画素数によって綺麗に表現できる印刷物の大きさが決まります。大まかな目安としては下表を参考にしてください。
作成したデータをお渡しする際、注意しなければならないことはありますか?
データをお預かりする際、最も重要なことはお客様の作業環境を教えていただくことです。お客様と異なる作業環境でデータを使用すると、データが使えなかったり、予期せぬトラブルが発生したりします。データをお渡しになる際は必ずデータを作成した作業環境をお知らせください。以下に当社がお預かりする主要なデータのチェックリストを掲載しました。データを入稿される際に参考にしてください。 → 詳細(データ入稿の際のチェックリスト:PDF形式)
WordやExcelデータから書籍を製作できますか?
当社では大日本スクリーン製造株式会社の「AVANAS MultiStudio Office LT」を導入し、Word・Excelなどのデータを組版時の素材として有効活用しております。ソフトのバージョンや使用している機能により、文字やイメージが期待通りに表示されない場合もありますので、データを作成・入稿される際には事前にご相談ください。 [ワークフロー概要]